もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

1年半前

〇男叔父さんから届いた昨年の年賀状に
「ちょっと心配なことがあって、相談したいと思っています」
と書かれていました。
何かな、と思いつつ、正月休み明けにでも…と思っていたところに、
母の異変について連絡があったのでした。


祖母と母の生活を、きめ細かく支えてくれているのが
母の三番目の弟の〇男叔父さん夫妻でした。
申し訳なくて、母を連れて帰らなくては、と
母の実家に行くと…
「連れて帰るなんて言わないで」と言われました。
母が「ここに住みたい」という気持ちを持っていることを
尊重していこう、という提案でした。
そんな迷惑をかけることには正直なところ抵抗がありましたが、
叔父夫妻の祖母や母の幸せを考える姿勢がそこにはあったのでした。



3年前

久しぶりに祖母の家を訪ねた9月、祖母も母もいつものように歓迎してくれました。
前月の夏休みには、妹が子供を連れて行ったことと思い、
「みんなで来たの?」と何気なく聞いたら
「誰が来たか忘れちゃったわ」と母が言います。
1か月もたっていない、しかもかわいがっている孫がきたことを忘れたとは…。


絶対おかしいと思い、帰宅後妹に連絡すると妹からは
「びっくりしたので、ママに電話したけど、
特にかわったこともなく普通です」
とメールがきました。


この頃から、何でも軽く考えようとする妹に相談することがバカバカしくなりました。
私だけが心配しているようにあしらわれているように感じたのです。
こういう感覚のずれは、簡単にうめることができないように思います。

4年前

母が祖母の家に住みようになってから5年以上たって、
ずっとそのままになっていた母の家の荷物を整理することになりました。
妹と二人で、カギを開けて入ると足の踏み場もないようゴミ屋敷…。
驚きました。
大量の物で、家はいっぱいになっていました。
靴、服、布団、食器類…。
いったいいつからこんなことになっていたのでしょう…。


使えそうなものは、祖母の家に送り、
不要品は処分して、整理するのに数週間かかりました。


そして、その費用を知らせて母に振込みを依頼したのですが、
お金が振り込まれることはありませんでした。
電話をすると
「わすれちゃったのよ」と言われ、
郵送で金額と私の口座を知らせましたが、何の進展もなく。
私もそのうち
「まあいいか」ということにしてしまいましたが、
この頃、母は銀行でいつもと違うことはできなくなっていたのだと思います。


今の母は、整理整頓と掃除はきちんとしていて、
とてもきれいに暮らしています。
あのゴミ屋敷は、なんだったのでしょう。