もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

情報共有

妹や叔母、母の従弟のお嫁さんと、
母の介護情報をメールで交換しています。
メールだと、今一つ詳細にわからない時もありますが、
お互い忙しいことを思うと、なかなか電話はできません。


お互いの訪問の予定の確認や、
訪問時にやり残したことの引き継ぎや、
気になったことの共有…。


有効なことはどんどん共有していきたいと思っています。


でも、一方でそんなことお互い言わない方が良いのに、
と思うこともあります。
「お姉ちゃんが来たこと全然覚えて無くて、最近見ないね~、って言ってた」
とか、
「お姉ちゃんが来るとなんか怒るからやだ、って言ってた」
とか、
「お姉ちゃんとこ、お金ないのかしらね~と言ってた」
とか。
どれも、母が認知症だからの発言なのに、
いちいち伝えてくれなくて、いいです。
認知症のため仕方がないと思っても、
いないところで言われていることを聞くと、
ほんとモチベーションが下がります…。

健康診断

市から母宛に健康診断のお知らせがきます。
昨年も大きな封筒に入ったその文書を確認しましたが、
集団検診の指定日に私が付き添うことは難しく、
といって母が一人で行けるはずもなく…。
いくつかの項目は、内科で検査してもらったり、
肺炎の予防注射は受けたりはしていました。
いつも行っている内科の医師から
「市の検診、都合の良い時に持ってきてくれれば、やりますよ」
と声をかけていただき、先日の訪問の際健康診断を受診しました。


母がどのくらい一人でできるのか、できないのか、が私にもよくわからず、
いくつか失敗してしまいました。
失敗その1
尿検査で、お手洗いの中に紙コップを置くということを、
理解できなかったのか、忘れたか、紙コップ片手に待合室に出てきてしまいました。
トイレの前で、私が待機するべきでした。


失敗その2
「身長と体重を測るだけですから」と看護師さんが母の手を引いて、
私の同行をとどめたので、まあいいか、と思って待っていたところ、
母が戻ってきて
「バッグを失くした」と言います。
「看護師さんに聞いてあげるから待っていて」と言っても
母は落ち着かず…もちろん聞けばすぐ解決できました。


失敗その3
家に帰って、大腸がん検査の検便について説明すると、
「私は大腸がんの疑いがあるの?」
「健康診断だから、疑いはないけどみんな検査するのよ」
と言っても、母には納得できなかったようで、
「大腸がんなの」いう母の気持ちを変えることができませんでした…。


健康診断というものもなかなか油断できません。

新築した頃

7年目、
母は、祖母の家に住むようになっていました。
きっかけは、祖母の帯状疱疹だったと思います。
長年の勤めも辞めました。


夫と訪問するといつも二人が歓迎してくれて、穏やかな生活ぶりを感じました。
冷蔵庫や掃除機の買い替えの相談を受けて、郊外の家電販売の大型店舗まで
車に乗せて買い物に行ったりしました。
買い物の際も二人がしっかりしていることを感じて、安心したことを覚えています。


だから
「家を新築することにした」と聞いても、それほどは驚きませんでした。
築100年以上の家に住むより、新しいバリアフリーの家に住んだ方が、
色々な面で安心できると思いました。
祖母と母は、二人で住宅メーカーを見て回り、
小さな、でも快適な家を建てました。