もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

11年前

私が、手術をして入院した時に、
連絡をとりあうために母が新しい携帯に買い換えました。
メールが使いやすい機種にしたということでした。
ところが、母は新しい携帯の使い方がわからなくなり、
それまでメールでやりとりしていたのに、
メールを使えなくなってしまったのです。
入院中の私は、
「何をやっているんだか~」と思いました。


この後退院して、母と一緒に外食して母を家までおくって行っても
家に入れてくれなくなりました。
「散らかっているから」と言っていました。
そんなこと気にしなくても良いのに、と思いつつ、
仕事が忙しい母は行き届かないことを気にしているのかな、と思いました、
このころから、週末は祖母の介護に実家に帰っていたこともあり、
母は一番忙しい時でもありました。


17年前

思い返してみると、母の言動に最初に違和感を持ったのは17年以上前のことです。
1999年から2001年ごろ、母は60代前半でした。
ほぼ毎週、私の休日の日の夕食に母を家によんでいました。
働いていた母と私はなかなか休日があわないので、私が休日の日に
夕食を作って、仕事帰りの母に食べてもらっていたのです。


いつも楽しいひと時でしたが、気になることが二つありました。
一つは、母が頻繁に遅れるようになったことです。
その理由が、いつも「書類の不備があって書き直ししていた」というものでした。
母は元々事務仕事は得意で、残業して書類を直すことが毎週あることが、
おかしいな、と思っていました。
もう一つは、母が食事をしている間に同じ話を何度も何度することです。
そして、それを指摘しても怪訝な顔をしていました。
あまりにも同じ話を繰り返すので、私も何度も指摘して、
険悪な雰囲気になったことさえあったと思います。

郵便受け

「また、ポストを開けられなくなった、とおっしゃってます」
とヘルパーさんからメールが来ました。
母の郵便受けには、ダイヤルがついていて、右に二回3で左に一回8とか、
回すと開くようになっているものです。
勿論、母はその機能を使っていなくて、
いつもロックがかかっていない状態になっているのですが、
母曰く
「誰かが時々ロックをかけていってしまうの」
…。


ロックの解除の仕方は、あちこちに書いてあるのですが、
母はあかないとすぐ家を建てた住宅メーカーのメンテナンスに電話してしまうようです。
そんなことで、いちいち対応してくれる担当の方に申し訳なく思います。
誰でもわかるところにメモしておきたいのですが、
母はそれには抵抗があるらしく、切り取られたり、消されたりしてしまいます。
母の面倒をみてくれる人にお知らせしておかなければ、いけませんね…。