もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

予定を入れない

友人からの誘いを断ることが増えたと感じています。
もしかしたらその日、行けなくなるかもしれない、と思ってしまうのです。
ちょっとしたお誘いのメールをもらう度に、消極的になっている自分を感じます。


事情を説明するのもなんだし、
直前にキャンセルするのも失礼だし、
前売りチケットを買うものや、
人数がそろわないと困るボランティア等々。


祖母や母のことで何があるかわからないので
「予定をあけておきたい」という気持ちがあります。
一方で、せっかくのお誘いに断りの返事をする自分にもうんざりしています。


私が誘う側だったら、断ららればやっぱりがっかりするし、
理由が「何があるかわからないから」では、
少々腑に落ちない気持ちになります。


そう言えば、祖母の元に週末に介護に通い始めたころの母が、
同じことを言っていましたっけ。
もう16,7年前のことですが。




若いつもり

母は、若いころから実際の歳より若く見られていました。
私が子供の頃から、そして認知症になった今でも母が繰り返す自慢話、
「20代前半の頃、セールスの人がきて『お母さんいる?』って。
 私がお母さんなのに」
何回でも繰り返します。


子供の頃は、参観日など自慢の母でした。
振り向くと若くてきれいな母。
クラスの男の子たちに
「似てないな~」と言われても、嬉しいものでした。


今でも薬局の薬剤師さんが
「若いね~」と褒めてくれます。
母はすっかり若い気分で、
病院や、街中で見かける同年代か少し年下と思われる方を
「おじいさん、おばあさん」と呼び、
自分の方が若い、という気持ちを結構押し出してきます…。
これも認知症のせいで、抑制がきかないところなのでしょうか。
自分から、そんなに主張しては身も蓋もない、と思うのですが…。




立って食べる

病院は、9時を過ぎるとどっと混み合います。
混み合う前に行きたいので、30分早くつくために、
家を始発で出て、新幹線までつかっているのに…。
到着すると、8時半を過ぎているのに、母はまだ朝食を食べていません。


はやる気持ちをおさえつつ
「病院が混むから、朝ご飯を食べて出かけましょう」と言うと、
「は~い」と言いつつ、
私にお茶を入れています。
「お茶はいいから、ごはん食べてよ」と思わず言うと、
やっと朝食用のあれこれを冷蔵庫から出して、
ごはんをチンして…。


私はイライラしながらヘルパーさんの記録に目を通していると、
ふと気づくと、台所で母が立ったままごはんを食べています。
「ちょっと、なにしてるの」
「だって早くしろって言ったから」
「そんなお行儀の悪いこと」
「この方が早い」


急かした私が悪いんですね。
でも、あの母がこんな行儀になるなんて。
やはり、「壊れている」としか思えません。