もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

勝手に食べてる

母を訪問中、近所に住んでいる母の従弟の奥さんが寄ってくれました。
私に、と旅行のお土産をくださいました。
私の方がお世話になっているのに、申し訳ないと思いつつ、
ありがたく頂きました。


その場を離れてふと見ると、母が開封して食べています。
「それ、私が頂いたのよ」というと
「え~」と驚きながらも、食べています。
母の異常さにちょっと引きます。


また別の日、夫と一緒に母を訪問中、そろそろ昼食を食べに出掛けようか、
と三人で会話中に、テーブルの上においてあるみかんを急に母が食べ始めます。
「これからお昼なのに、食べるの?」
と言うと
「え~」と言いながら、食べ続けます。
いつもなら、せめて私たちに勧めるなり、断るなりするのに。



外されていた

母の介護に通うようになってから、
それが理由で欠席する会合等が増えていました。
それが自分でも嫌な気分ではありましたが、仕方がないことでもあり。


長年の勉強会の集まりで、順番に幹事をするのですが、
来年度の幹事は、順番からいえば私がやるはずでした。


今期の幹事が、私の知らないうちに、
「介護で大変そうなので、誰か他の方お願いします」と提案して、
「じゃ、私がやりましょう」と引き受けてくれた方がいました。


お心配りは大変ありがたい、でも、自分はちょっと情けない気持ちです。

母の嫌いなもの

嫌いなものの話も母の好きな?話題です。
繰り返し、繰り返し話します。


まず、生卵。
私が子供の頃から母は生卵が嫌いでした。
卵料理を作るたびに、
「生卵嫌いだから、しっかり火を通して」と言われます。
良く知っていますから大丈夫ですよ。


鶏肉。
これは、私が知っている母は普通に食べていました。
いつから嫌いになったのかは、不明です。
その事については、母は語りません。
「鶏肉嫌い」ということで、冷蔵庫には豚肉と牛肉だけです。


歌。
祖母は、カラオケが趣味で、練習も熱心でした。
声を出すのは、健康のためにも良いと思うのですが。
「子供の頃、学校の先生に低い声と言われて以来、歌いたくない」
「大人になってから、小唄の先生に『いい声だ』といわれてびっくりしたの」
という二つの話がセットで語られます。
母は小唄を習っていたわけではありません。


嫌いなものの話も、繰り返されると、もういいよ、という気持ちになります。