もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

申し立てをして感じたこと

長男叔父が、一人で暮らしている母を脅したり、
自分に都合の良い文書を書かせたりするので、
私も日々不安に苛まれて生活していました。
弁護士から文書を出してもらったり、裁判所に申し立てをすることで、
「手を打ってある」という安心感は得られたと思います。


祖母が入院して母が認知症だとわかった時期、
長男叔父が数十年ぶりにやってきて、自分の権利を主張した時期、
それは、2年前の春でした。
その時にいつも母の味方でいてくれる三男叔父から「成年後見」などの申し立てを
した方が良い、とアドバイスされていたのでした。


しかし、なかなか決心がつかないまま月日を過ごし、
どうしようもない、と諦めて申し立てをしたのでした。


そもそも積極的になれていないので、申し立て自体が辛く思えたのかもしれません。

家裁にて2

母が退出すると、微妙な雰囲気が流れます。
かなりしっかりしているように見えたことで、
それぞれ「思惑」が交錯しているのが目に見えるようです…。


私は相続のために申し立てが必要だと思っていても、
裁判所はそうは思ってくれません。
極端に言うと「母の財産?を勝手にしたい娘」ではないのか?
という視点で見られているのです。
叔母や夫と来ていて良かった、と思いました。


保佐人の申し立てをしてたのですが、
私がなることができるかどうか、かなり微妙な雰囲気で
2時間弱の申し立ては終了しました。
保佐人には、地元の弁護士がなる可能性もあるとのこと。
毎月、料金が発生するとのこと。
結果は三週間後ということでした。

家裁にて

家裁に行く途中も
母「どこに行くの?」
私「裁判所よ」
母「行ったことある」
私「無いと思うよ」
母「知ってるもん」と、いつものような堂々巡りの会話です…。


家裁で、私たちを待っていたのは、
調査官の女性の方でした。


母に質問です。
「不利な契約等で財産を侵害されることなどから守るために、
ご自身のできることを制限し、他の人に手伝ってもらうような手続きをしますが、
そのことについていかがですか?」
というようなことを言いました。
母は、
「そのようなことができれば、それでよいと思います」と応えています。


何だかまともなやりとりに聞こえますよね。
こういう会話では、母はわかっていないことを隠して済ますことができるのです。


「今は何月ですか?」と聞いてくれれば、母が普通でないのは、
すぐわかるのに。


きちんとした服装で、丁寧に答える母に調査官も弁護士も
「あれ??」という表情です。


調査官が
「お母様、いったん退席をお願いします」とのことで、
三男叔母が付き添って部屋を出てくれました。