もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

不要になるもの色々

認知症になってから、母が身につけなくなったもの。


口紅を塗らなくなりました。
認知症と診断されたころは、何本も口紅を持っていて、
「ねえ、これはちょっと明るすぎるかしら?」
等と、言いながら外出前には鏡に向かっていました。
ディサービスに持って行く鞄の中にも、
ポーチには口紅が入っていました。
今は、
「口紅ぬって出かけましょうか?」と声をかけても、
「え…」と反応が薄いです。


メガネをかけなくなりました。
元々は視力が良い母ですが、60代後半くらいからは、
いつも眼鏡をかけていました。
おしゃれな母はフレームの好みがうるさくて、
一緒にメガネ屋さんに行くとあーでもない、こーでもない、
と長々時間をかけて選んで、眼鏡を作っていました。
今は、文章など読みにくそうにしているので、
メガネかけたら?と声をかけると、ちょこっとかけて、
「面倒だわ」とはずしてしまいます…


時計をしなくなりました。
2、3年前までは、出かける用意をしていると、
「腕時計していかないと」と、探したりつけたり、
でひと手間かかっていましたが、
今はそんなことなくなり、
そして時間のことも気になることもないようです。

母とマスク

母は83歳になりました。
認知症以外は、まあまあ健康な方だと思います。
おなかをこわしたり、風邪をひいたりということは、
まずありません。


ですが、高齢者でもあり、またディサービスや
小規模多機能といった人が集まる場所に日々通うので、
マスクをしてほしいと思っています。


2年前の母なら、通院の前に
「マスクをしてね」と言えば、
納得してマスクをして出かけてくれました。


が、最近の母は
「マスクをしてね」と手渡して、着用を確認しても、
目を離すと取っています…
「邪魔なの」とご機嫌斜めです。
病院の待合室でも押し問答になるし、
母にマスクをしてもらうのは、難しくなりつつあります。


先日は、ケアマネさんと担当のヘルパーさんとの
打ち合わせがあり、お二人そろって母宅にいらっしゃいました。
お二人ともマスクをつけたまま、お話をします。


と、母は、
「どうしてマスクしているの。お話が良く聞こえないし、
お部屋の中でマスクなんて…」と少々お怒りモード。


ケアマネさんは母に合わせて、マスクをとってくれましたが、
私はヒヤヒヤです。


母の記憶の中のマスクは、今のようにみんながいつもするものではなく、
病気の時に稀にするものなのでしょう…。
とは言え、自分がしないのもともかく、他人のマスクに文句を言うとは、
悩みが増えます…。

ケアマネの役割って

少し前までは、母は週4日ディサービスに通っていました。
ディサービスでの様子は、ケアマネを通じて話を聞いていました。
直接ディサービスの人に話を聞くことは、ほとんどありませんでした。
一方、ディサービス出かける「送りだし」のサービスを
別の会社のヘルパーさんにお願いしていて、
そのヘルパーさんたちから、日々の母の様子を日誌やメールで、
教えてもらっていました。


ディサービスから、小規模多機能の利用に移行して、
日々の母の情報が減っています。
日誌があるのですが、書かれている内容が
知りたい事ではなかったり、
少なかったり…。
空欄も多く、忙しくて手が回らないのでしょう…。
連絡の窓口はケアマネなので、
知りたい事はケアマネにメールすることになりますが、
ケアマネが直接見た事ではないので、
要領を得ないと感じることがしばしばです。


うまくいっていない感じが続いていますが、
介護の体制というより、私が思うより母ができないことが
増えているからなのだとも思っています。