もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

ちょっとした美味しいもの

母が認知症とわかって、遠距離介護に通い始めて、
丁度2年たちました。


母の暮らす家は、母の実家で、
私にとっては「おばあちゃんち」であり、なかなか地域のことも
把握できていません。


頻繁に通っていると、そのために不義理している知人等に
母の実家あたりの「ちょっとした美味しいもの」を手渡ししたいと思うことも
多かったのですが、なかなか良いものに巡り合えませんでした。


母の従弟の奥さんには、本当にお世話になっているのですが、
今回その奥さんから頂いたお煎餅が、私の求めていたものでした。
「地元で人気なのよ」と頂いた揚げもち煎餅。
揚げ具合が良く、味わいも美味しく、パッケージも洗練されていて、
これなら、知人たちへの贈答品にぴったりです。


お店は、少々離れた地域なので車で来た時に行ってみようと思います。
駅の「特産品売り場」にも置いてあるのかなあ、と思い立ち寄ってみたら、
「品切れ」でした。人気が伺われます。


良い品との出会いで、何だか気持ちも軽くなりました。


自動ドア

病院やお店の自動ドアで、時々立ち往生してしまいます。
自動ドアには、開けるために「押す」という文字が書かれていることが、
ありますが、
だいたい母は、開けた状態で閉めようとして「押す」を押してしまうのです。
ドアはセンサーの範囲から出れば、自動的に閉まるのですが、
「押す」を押しているとセンサーの範囲に入っていることになるので、
ドアは閉まりません。


開いたままのドアを閉めることができず立ち往生です。

母の親友

高校時代からの母の友人と、私がハガキのやり取りをしています。
最近の母は、ハガキをもらっても返事を書くことはしていないので、
私が母の近況などをお知らせしています。


昨秋、母が認知症の通院の時、病院で偶然お目にかかりました。
母が病院に行く曜日を覚えていてくれて、その曜日を目指して
インフルエンザの予防接種に来ていたところでした。
その方と母の家は、バスの便があまりよくなくて、
なかなか行き来できないのが残念です。


病院で会った時も、母は何だかトンチンカンな会話で、
横で聞いている私はハラハラしていました。


会った後1週間後、記憶は残っていたのですが、
なぜか友人は小さい孫を連れていたという記憶になっていて…。


年始に頂いたはがきに
「認知症なんて思えない、私と何も変わらない」と書いてありました。
優しいお気持ちと、変わらぬ友情に何だか泣きそうになりました。