パンツをはいてよ
ヘルパーさんから重ねて冬物の下着を用意するように
言われました。
そうです。私がやらなくては、いけないことです。
母と買い物に行っても、押し問答を繰り返すことになっても。
私が勝手に買ってきて母に「持って帰って」と言われるにしても。
箪笥にはたくさん下着が入っているので、その中のどれかを
着ればいいのに、と思い、色々探してみましたが、
ヘルパーさんが必要と言っている下着はありませんでした。
今まで、こんなにたくさんあるんだから、
どうにかなっているんだろうと思っていましたが、
全部シャツばかりで、下半身用の下着の数はすごく少なかったのです。
今まで、無関心だったことを後悔しました。
では、今は母はどんな下着をつけているのかと、
母に声をかけて、確認してみると…。
冬物のズボンの下には温かそうな足首までのももひきをはいていました。
なるほど、これと同じようなものなら納得してくれるかも、と思い、
サイズやメーカーも確認しておこうとくるりとふちを返したら…。
その下にはなにもはいていませんでした。
もうびっくりです。
「パンツはいてないの?」と思わず言ったら、
「忘れちゃった」と…。
思っている以上に母は色々できなくなっているようです。