もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

片付けると忘れる

10月に祖母が亡くなり、それ以来仏間謙母の寝室の和室に、
祖母の遺影とお花が飾られていました。
そもそもは、告別式の後祭壇をしつらえていたのですが、
長男叔父が祖母の骨壺を持ち去り、
誰にも知らせずに四十九日の法要を済ませた際に、
祭壇は葬儀屋さんが片付けて行ったのでした。


従って、その後、畳に直に遺影と花瓶が4つか5つ、置かれている状態でした。
毎回行くたびに片付けなくては、と思っていたのでしたが、
母が乗り気でないのと、他の用事に忙しくしていて、そのままになっていました。


今回は、乗り気ではない母を
「おばあちゃんは、仏壇に入ったのだからこちらはもう片付けましょうね」と
説得して、遺影を片付け、以前から仏壇に飾ろうと思っていた祖母の写真を
仏壇に飾り、花瓶を別な場所に移動しました。


すっきりとすると母は
「わ~、きれいになった」と雑巾を手に畳を拭いています。
もう、そこに今まで何があったか忘れているようです…。


葬儀屋さんが遺影の周りに付けていた造花の蘭を
「これ何かしら?」と聞いてきます。


形を成していたものが、バラバラになると元のものを
思い出したり、想像したりすることが難しいようです。