もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

エンドレス

結局母と一週間一緒に過ごしました。
母が、祖母が亡くなったことを受け入れ、慣れるためと、
悪意の叔父から母を守るためです。


母は、いつものことは理解しできても、
いつもと違う事にはなかなか対応できないことがよくわかりました。


例えば。
「お通夜に黒いストッキングをはいていく」
ということが、頭から離れないのです。
母「黒いストッキング買ってこなくちゃ」
私「買ってきたよ」
母「どこにあるの」
私「ここに出してあるよ」
 もう根負けして、ストッキングを包装から出して、
 母の見えるところに置きました。
母「これ?」
 と広げたり、結んだり…。


これを数分おきに繰り返します。
パールのネックレス、黒いバッグ、黒いパンプス、喪服…にも同様のことが
繰り返され、夜は更けていくのでした…。


翌日妹に
「何であんな傷んだストッキングなの?」と聞かれました。
新品なのに、もう何度もはいた後のようになっていました。