洋裁
母は、私たち姉妹の服を子供の頃からよく縫ってくれました。
母はそのことをよく話題にします。
「二人の服を見分けやすいように、少しだけデザインを変えると、
同じでなくては嫌、と言われた」
その発言は、妹ですね。なんでも「お姉ちゃんと一緒」を主張していました。
「ピアノの発表会用に子供服を買いに行ったら、すごく高くてびっくりして、
縫うことにした」
一度しか着ないような服に大金を出しても、もったいないですものね。
「旅行に行く前の晩にワンピースを二枚縫った」
朝起きたら旅行用に新しいワンピースができていて、とても嬉しかったこと、
覚えています。家族で万博に行く朝でした。
私は、社会人になっても母に服を縫ってもらっていました。
友人の結婚式に着て行くために縫ってもらったシャンタンのぺプラム付きブラウス、
しまい込んでいたものを、先日訪問時に持って行きました。
丁寧に仕立てたブラウスをひっくり返して、隅々まで見て
「きれいに縫ってあるわ~」と自画自賛。
ヘルパーさんにも自慢して、洋裁の思い出話で盛り上がったようです。