料理
買いこんである野菜をなるべく無駄にしないようにと思い、
料理をします。
インゲンの胡麻和えを作ろうと切っていると、
「硬いの嫌いだから、斜めに薄く」と指示が出ます。
母は胡麻和えを作らないらしく、胡麻とすり鉢、すりこぎはしまい込まれています。
大量にあるニンジンを千切りにしていると、
「大きすぎる」と手伝って、細く細く切ってくれます。
これは、軽くチンしてドレッシングで和えておきます。
小松菜はゴマ油でいためて、出汁で煮びたしにします。
母が使わない鷹の爪を入れて、辛い味にしておきましょう。
どれも簡単なものですが、母とあれこれ言いながら作る時間は楽しみです。
母は味見をすると
「美味しい~」と褒めてくれます。
薄味のものなら、ほぼ気に入ることはわかっています。
元々は料理好きで、上手だった母です。
料理教室に習いに行って、何でも手作りしていました。
人に教えていた時もあるのに、今はほとんど料理らしい料理はしていません。
速いだけが取り柄の私の料理を、今だから喜んでくれるんだな、と思います。