もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

書く力

母の家に行った時には、出来事をノートに書いてもらうようにしています。
一つには、母の記憶の助けにするために、
そして、もう一つは書く能力を少しでも残すのに役立つのでは、と思うからです。
母は、書く速度では漢字が思い出せないようで、文章はひらがながほとんどです。
『スーパーに行って、きゅうり、とうふ、トマトを買いました』と書いて、
私が「漢字で書ける?」と聞くと
『胡瓜』『豆腐』と記憶の中から出てくるようです。
字を書くこともあまりないし、漢字を忘れるのは認知症のためばかりとは思いませんが。


文章を作るにも少々時間がかかります。
『病院に行きました』という単純な文章は自分でサクサクと書けますが、
『薬局に行って、薬をもらってから、昼食を食べに行きました。』と、
要素が増えてくると、書いている途中で混乱するようです。


午前中のことを午後になって、ノートで確認してもらうこともあります。
ヘルパーさんや、妹や叔母との情報共有にもなりますし、
色々役に立つノートの記録なのですが、
書くには母の根気と努力が必要なことでもあります。
訪問時にそんな「練習」の時間ばかりになると、母も私も疲れてしまうので、
ほどほどにしなくてはと思っています。