もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

ヒゲで笑う

最近の母は、以前とは目つきが違います。
表情が乏しく、険しい印象です。
元々は、いつも穏やかで誰からも話しかけられやすい雰囲気を
もった人だったのですが。
母のそんな顔は、今は昔の写真でしか見ることができません。


それでも、母を笑わせると、母の気持ちもほぐされるようですし、
そうなると、病院に行ったり、着替えをしてもらったり、
母がしぶってなかなか行動に移せないことが、
スムーズに進行するようになります。


週一回日帰りで遠距離介護している私にとっては、
限られた時間に色々片付けたいので、
母をまず笑わせる、というのが大切なポイントになっています。


最近の母の笑いのツボは。
母の顔のヒゲです。
メガネをかけて自分の顔を見る事もなくなっているようで、
口の周りや、あごの先に結構な長さのヒゲが生えています。
「あら~、おヒゲが生えてるわよ」と、
メガネをかけさせ、鏡を持たせると、
「ホント!」と大笑いです。
「おばあさんかと思ったら、おじいさんだったかな」と言うと、
「やだ~違う違う」とさらに大笑いして、
毛抜きで、抜き始めます。
「いた~い」「すご~い」「なが~い」と
きゃっきゃと盛り上がります。


こんなことで、ですが、母との楽しいひと時です。