分かち合うのが難しい
職場や友人や、ちょっとした知り合いで、
私が遠距離介護をしていることを知っている人から
「最近介護はどうなの?」と聞かれることがあります。
聞いた人は近況をききたいのか、
世間話の延長なのか、
もっと知りたいのか…。
私の苦手な質問です。
「相変わらず、ですね」というのが無難ですが、
詳しく話したくない、立ち入らないで欲しいという感じが伝わるかも、
と思うと、私のことを心配してくれている人には言い辛いです。
と言って、
「最近、介護の体制を変えたのですが、なかなか思う通りにはいかなくて、
毎日のようにケアマネから連絡があって…」
などと説明しても、相手にはわからないだろうなあ、と思います。
「朝、施設の人が迎えに行っても
インターフォンに出なかったり、電話に出なかったりで、
なかなか出かけられないみたいです」
と言おうものなら、
「行きたくないのね。」とか
「あなたが電話すれば、行くんじゃないの」とか
「中で倒れているかも」とか。
この後の会話を続ける気力が、無くなります。
介護経験のある方でも、
ずっと昔の話だと感覚が違いますし、
自分ではなく、奥様や姉妹が介護していたのに、
上から目線でアドバイスしてくる人もいます。
介護の話は、人それぞれで、
苦労やそれでも取り組む気持ちを分かち合えることが、
なかなか無いなあ、と感じています。