妄想
「この前ね、デイサービスの人たちに誘われて、神社に行ってきた」
と母。
聞いてみると、祖母が通っていた徒歩5分ほどのデイサービスの人たちが、
家に誘いに来てくれて、徒歩15分ほどの神社に行ったという話でした。
が、この話は矛盾だらけで、どう聞いても現実にあったこととは思えません。
祖母が通っていたデイサービスと母は今は何の関係もありませんし、
そのデイサービスの施設から神社に行くとしたら、母宅は反対方向だし、
私が前回訪問してから、1週間以内にそんな日があったとも思えません。
「車いすの人もいたの」
「神社のわきの道に行ってみたら、今まで知らない場所があった」
「大きな木がたくさんあって、涼しかった」
と、母は本当にあったことのように話します。
夢を見たのか、何かの記憶が混乱しているのか。
あり得ない妄想の話につきあうのも疲れます。