もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

うちのお姫さま

ボランティアで月1、2回、デイサービスの施設等に、
伝統芸能で楽しんでもらうために一緒にお稽古しているメンバーと伺っています。
長年お稽古場にしている地区の施設からの依頼で伺うことが多いのですが、
時々は遠方まで行くこともあります。


今回は、20年来の知人のお母様の入られることになった施設を訪ねました。
今までお父様が介護されていたのですが、お母様の介護度があがり、
施設に入られることになったのです。
伺った日は、駅まで知人が出迎えてくれました。


ボランティアの「講演」中は、最前列でお父様、お母様と三人で観てくれました。


お父様は80歳半ばの高齢ですが、お元気そうで、お話も面白く、
頭の冴えを感じました。
お母様は認知症がが進み、車いすで表情も乏しい感じでした。
今まで、夫婦二人暮らしで、お父様が長年介護してきたとのこと。
ご苦労もたくさんあったでしょうに、お父様はお母様のことを
「うちのお姫さま」とよんで、優しいまなざしを向けられていました。


介護はそれぞれに苦労があり、計り知れないものがありますが、
知人のお父様とお母様にお会いできて、心に温かい火が灯ったような気持ちになりました。
苦楽をともにし、助け合う家族の愛に改めて気づけたように思います。