母とランチ
晴れているけれど、風は冷たい日、病院帰りの母とランチの相談です。
「寒いから温かいものがいい」
じゃ、お蕎麦でもたべていこうか。
「温かいのね」
お店に入ると、店内はほどよく暖かです。
「冷たいのがいいわ」
って、あれ?もう変更ですか。
温かいお蕎麦と、冷たいお蕎麦を頼みます。
お蕎麦が来る頃には、また何を頼んだか忘れてしまい、
違うご希望に変わるからです。
「あら~。お蕎麦がきたわ。ごはんが食べたかったのに。」
あ、そうきましたか。
天どん頼みますか?
「いいわ、温かいの食べる」
「おいしい~」
食べ終わってしばらくおしゃべりした後で、
今日は、何を食べましたか?と聞くと
「そんなこまかいこと、いちいち覚えていません」
そうですよね。
でも、帰り道で思い出したりします。
「さっきお蕎麦食べたわよね」
そうそう。
「温かくておいしかったわ」
思い出したのか、私の希望にこたえてくれているのか、
定かではありません。