もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

財布

デイサービスに行く日には、送り出しのヘルパーさんに来てもらっています。
デイサービスに行く日を認識して、
朝食を食べ、服薬して、持っていくものを準備して、
迎えの車を待たせずに出かけることは、
母一人ではできません。


デイサービスではお金を使うことはないので、
ヘルパーさんは母に数千円のお金だけを持っていくよう促すのですが、
いつも使っている財布から多い分のお金を出して、家に保管するという
やり方をしています。
デイサービスから帰宅するときは、ヘルパーさんがいないので、
その保管したお金を財布に戻すことが必要なのですが、
これがなかなかうまくいきません。
どこにしまったか忘れてしまうからです。


デイサービス用の財布を別に作って、
いつもの財布は置いていくことにすれば、うまくいくかも、と思い、
母の好きなブランドのナイロンのカラフルな財布を買ってみました。
本格的な財布というより、小さいポーチのようで、
少額のお金を持ち歩くには、良いのでは、と思ったのです。
母は大変気に入ってくれて、デイサービスに持って行ってくれるようになりました。


うまくいったかな、と思っていたのもつかの間、
ポーチには、口紅が入っていました。
母には、化粧ポーチに思えたのですね。
そして母いわく「最近口紅が見当たらないの」


私の勝手な思いつきは、何の役にもたたないことがよくわかりました。