母の嫌いなもの
嫌いなものの話も母の好きな?話題です。
繰り返し、繰り返し話します。
まず、生卵。
私が子供の頃から母は生卵が嫌いでした。
卵料理を作るたびに、
「生卵嫌いだから、しっかり火を通して」と言われます。
良く知っていますから大丈夫ですよ。
鶏肉。
これは、私が知っている母は普通に食べていました。
いつから嫌いになったのかは、不明です。
その事については、母は語りません。
「鶏肉嫌い」ということで、冷蔵庫には豚肉と牛肉だけです。
歌。
祖母は、カラオケが趣味で、練習も熱心でした。
声を出すのは、健康のためにも良いと思うのですが。
「子供の頃、学校の先生に低い声と言われて以来、歌いたくない」
「大人になってから、小唄の先生に『いい声だ』といわれてびっくりしたの」
という二つの話がセットで語られます。
母は小唄を習っていたわけではありません。
嫌いなものの話も、繰り返されると、もういいよ、という気持ちになります。