もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

探し物

冷蔵庫の野菜室を見ると、相変わらずホウレンソウ祭りです。
朝刊のチラシの「胡麻成分」のサプリメントをじっと見ていた母が、
「これを飲んだら良くなるかしら?値段も安いし…」
と言い出しました。
それは、認知症には効かないと思いますよ、という言葉を飲み込み、
「胡麻を食べましょう」と話題をすり替えます。


母はホウレンソウは、茹でるだけで食べているようです。
あんなにあるんだから、胡麻和えにしようと…。


冷蔵庫には私が以前買ったすりごまがあるので、
母にホウレンソウを茹でてもらい、すり鉢とすりこぎを用意して~。


すり鉢はありましたが、すりこぎがありません。
先月はあったのですが、母と二人でいくら探しても見つかりませんでした。
母は、
「そんなの見たことないわ。使ったこともないし」とはっきりと言い切ります。
探せないことの言い訳になると思っているのか、
無いものは探せないと思っているのか、
そのあたりの母の気持ちはわかりません。


結局、すりこぎは見つけられず、胡麻はすりごまなので、
まあどうにか胡麻和えを作ることはできました。
「美味しいわ!ホウレンソウ、あきあきしていたから今度からこうして
食べればよいのね」と喜んでくれました。


「あきあきしてるなら、こんなに買わなければ良いのに」と
「もう一度一人で作れるのだろうか」という私の本音は
口に出さずにおきました…。