医者の常識
「足がしびれる」と母は時々言います。
歩行には全く問題がなく、坂道も速足で、どんどん登れるぐらい元気です。
介護に通う前から、近所の整形外科に通っていて、
その病院は母が一人で自分の都合の良い日に診察を受け、薬ももらっていました。
もう何年もその様子を知っている三男叔父からは
「行かなくてもいいんじゃないの」と言われていて、
私も内心ではその見解に賛成していました。
母が一人で行っている病院に一度は一緒に行かなくては、
とは思っていました。
今回機会があり、一緒に行ってみたところ…。
大混雑で、約40分待って診察です。
呼ばれて母と一緒に診察室に入り、
「娘です、いつも母がお世話になっております」
と挨拶すると、先生は顔も上げません。
母に「どうですか?」と尋ね、
母が「変わりはないです」というと、
「じゃ、いつもの薬を出してきます」
先生は、母の顔も見ずにカルテに何か書いています。
「あ、今回は1か月分出します」
で、終了しました。
あまりのことに、それ以上話す気力もなくなり、
母と診察室を後にしました。
いつもは2週間分の薬を1か月分にした理由はわかりません。
整形外科の二代目か三代目で、40歳代と思われるその医者の
非常識さに呆れました。
忙しくても、挨拶ぐらいしろ!
患者の顔ぐらい見ろ!
と、後から無性に腹がたち、
「病院を変えよう」と思ったのでした。