疎開の記憶
母の話によく出てくる子供の頃に
一か月ほどを過ごした疎開先をを訪ねてみました。
と言っても、10数キロ離れただけのところなので、
車で行けば、すぐなのですが。
母曰く
「バスの終点の山の中。
県境で、夏休みが終わったら、どこの小学校に行くにも一里歩かなくては行けないと
言われていた。」
(ん?バスの終点なら、バスに乗れそうだけど…。)
70年以上前のことですから、もう道路も延びて、家も立ち並び、
母の住んだ「タバコ屋さんの二階」も洗濯をした「川岸」も
特定することはできません。
でも、さらに山道をドライブして、紅葉や渓流や湖の景色を楽しむことができました。
母も私もリフレッシュできたひと時でした。
母の話題に出てくることの詳細を知ると、
繰り返し語られる話にも寛容になれるような気がします…。