卵
母は、昔から生卵が嫌いでした。
戦後の食糧が無い時代に、栄養源としてたくさん食べて、
それゆえ苦手になったようです。
火をいれた卵は問題ありませんが、生の卵はだめでした。
家族ですき焼きを食べる時に、いつも母は卵無し、でした。
今は…。
やはり「生卵は嫌い」と言っていますが、
冷蔵庫には4個パックの卵が5~7ぐらい入っています。
夕食の準備をしているといきなり
「卵買ってくる」と母が言い出したりします。
冷蔵庫を見てもらい、
「ね、買いに行かなくてもいいでしょ」
と説得します。
嫌いだけど、無いのは嫌、ということなのでしょうか。
母と卵の不思議な関係です。