もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

そう言われるとむっとします

母と買いものに行きます。
近所のスーパーで、母のために料理を作るその材料です。
母に「何を買う?」と聞いても
冷蔵庫に4,5束入っているホウレンソウか、
階段の踊り場(なぜか?)をうめつくしているミカンか、
鉄火巻きの細巻を欲しがるので、
聞きつつも私の作るつもりの料理の材料をそろえていきます。


一人で買い物に行っていつも買ってしまうものとは違うものも
食べてほしいという気持ちからです。


帰宅して冷蔵庫にしまっていると、
「何を買ってきたの?」とチェックしています。
(一緒に買い物に行ったことはもう忘れている)
「シイタケなんか買ってきたの。持って帰ってね」
母の言い方にむっとしますが、聞き流して、肉豆腐に入れます。


料理として出来上がると
「美味しい」「お料理上手」と褒めてくれます。
シイタケもパクパク食べています。


さっきはむっとしましたが、これだけ褒められると、
我慢できる私です。

パンツをはいてよ

ヘルパーさんから重ねて冬物の下着を用意するように
言われました。
そうです。私がやらなくては、いけないことです。
母と買い物に行っても、押し問答を繰り返すことになっても。
私が勝手に買ってきて母に「持って帰って」と言われるにしても。


箪笥にはたくさん下着が入っているので、その中のどれかを
着ればいいのに、と思い、色々探してみましたが、
ヘルパーさんが必要と言っている下着はありませんでした。
今まで、こんなにたくさんあるんだから、
どうにかなっているんだろうと思っていましたが、
全部シャツばかりで、下半身用の下着の数はすごく少なかったのです。


今まで、無関心だったことを後悔しました。


では、今は母はどんな下着をつけているのかと、
母に声をかけて、確認してみると…。
冬物のズボンの下には温かそうな足首までのももひきをはいていました。
なるほど、これと同じようなものなら納得してくれるかも、と思い、
サイズやメーカーも確認しておこうとくるりとふちを返したら…。


その下にはなにもはいていませんでした。
もうびっくりです。
「パンツはいてないの?」と思わず言ったら、
「忘れちゃった」と…。
思っている以上に母は色々できなくなっているようです。

困っている私

新しく通うようになった小規模多機能の方から、
メールで連絡がきます。


「冬用の下着があると良いですね」
…そうですね。冬用の下着は箪笥に入っているんですが、
 母は着ないんですよね。寒いと思うのですが。
 母が気に入る下着なら着るのかと思い、
 一緒に買いに行っても「チクチクするから嫌」と言われ、
 ならば、と私が勝手に買ったものを渡しても
 「これを着るの?」と拒否です…。


「洗濯機を回していっても、途中でコンセントを抜いてしまうようです」
…母は洗濯機よりも最近は手洗いしているようでしたが、そうでしたか。
 次回の訪問日には洗濯もしないといけないかな、と思います。
 きっと言っても妹はしてくれないし、
 「ヘルパーさんに頼めば」と言うでしょう。
 私はついつい自分がやらなくては、と思ってしまうんですよね。
 そして憂鬱になるんですよね…。


等々考えていると、返信ができなくなります。
そんな時、自分が困っているんだとつくづく感じます。