もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

かなえてあげたい

デイサービス拒否が続いている頃、
母の興味のあることで、出かける機会がつくれないかと試行錯誤していました。
母が、新聞や広告、情報誌など興味のある記事を切り取って保管している中から、
社交ダンスの教室の記事を見つけました。
母は昭和30年代に青春時代をおくり、
社交ダンスを楽しんでいたことを思い出しました。


ネットで調べると市内のダンス教室は、少々距離があり、
しかも本格的な感じで、母には無理そうです。
徒歩圏内に何か所かある市の施設で、サークル活動的に社交ダンスをしている
グループがいくつかありました。
活動日に見学に行ければ良かったのですが、
都合をあわせることが難しくて、とりあえず施設を運営している担当の方に
活動の様子を聞いてみました。


年代は母とおなじぐらいの方々のサークルの様でしたが、
やはり母が一人で参加することは難しいように思い断念しました。


ワルツやサンバのステップについて母が楽しそうに話していたことや、
父との出会いのきっかけであったことなど思い出し、
母が踊りたいならかなえてあげたいと思っています。




書く力

母の家に行った時には、出来事をノートに書いてもらうようにしています。
一つには、母の記憶の助けにするために、
そして、もう一つは書く能力を少しでも残すのに役立つのでは、と思うからです。
母は、書く速度では漢字が思い出せないようで、文章はひらがながほとんどです。
『スーパーに行って、きゅうり、とうふ、トマトを買いました』と書いて、
私が「漢字で書ける?」と聞くと
『胡瓜』『豆腐』と記憶の中から出てくるようです。
字を書くこともあまりないし、漢字を忘れるのは認知症のためばかりとは思いませんが。


文章を作るにも少々時間がかかります。
『病院に行きました』という単純な文章は自分でサクサクと書けますが、
『薬局に行って、薬をもらってから、昼食を食べに行きました。』と、
要素が増えてくると、書いている途中で混乱するようです。


午前中のことを午後になって、ノートで確認してもらうこともあります。
ヘルパーさんや、妹や叔母との情報共有にもなりますし、
色々役に立つノートの記録なのですが、
書くには母の根気と努力が必要なことでもあります。
訪問時にそんな「練習」の時間ばかりになると、母も私も疲れてしまうので、
ほどほどにしなくてはと思っています。


教えてあげてるの

昨年、医者からデイサービスに行くことを勧められました。
徒歩数分の施設を見学して、通うことにして、当日お迎えが来ましたが、
母は
「行かないよ」と拒否しました。
一人暮らしで、話す相手もなく、家に引きこもっている母。
何とかしなくては、ということで、ヘルパーさんに来てもらうことにしました。
当初は週3日、服薬管理や体調チェック、食材管理等をお願いしました。


ヘルパーさんも拒否したら困るなーと思っていましたが、
さすがプロのヘルパーさんは笑顔と明るい話し方で、
母と仲良くなり、初日から冷蔵庫の中も一緒に点検できるようになりました。


今は、3人のヘルパーさんが交代で週二日来てくれています。
顔と名前を憶えられたらいいな、と思い、
写真を頂いて部屋に貼ってありますが、母は一番よく来てくれる一人の人だけを、
記憶しているようです。
母「毎回同じ人が来てるのよ。」
私「違うよ、3人来てくれている人がいて、写真があるでしょ」
母「でも、みんな同じ服着てるもん」
ヘルパーさんの制服の同じポロシャツのことでしょう。
そして、
母「毎回私がお料理教えているの。美味しいって食べていくのよ」
と、母は年下のヘルパーさんにお料理を教えたり、食べさせたりと
めんどうをみているつもり、です。


母をその気にさせて、楽しく刺激のある時間を過ごさせてくれていることに、
感謝しています。