もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

予定の変更

ヘルパーさんからメールが来ました。
「伺ったら、△男さんと✖男さんがいらして、
 服薬確認と昼食の調理補助等で1時間で今日は終了しました」
とのことでした。通常は2時間のところ、1時間で切り上げて帰ったということです。
△男さんは、母の二番目の弟で、2,3日滞在中です。
✖男さんは、母の一番目の弟で、最近同じ地域に引っ越してきました。
何十年も前に親戚みんなともめごとを起こして、
亡くなった祖父から出入り禁止にされました。
祖母からも「来なくていい」と言われていました。
祖母が入院したのを知ってから時々やってきて、色々権利を主張しているようです。


微妙な雰囲気に耐えられず、ヘルパーさんは帰ったのかと思います。
でも、料金は発生するでしょうし、帰る前に相談してくれてもいいのに、
と思ったり、
叔父さんたちは、母の生活をもう少し尊重してほしいと思ったり、
もやもやです。


母はと言えば、いつもと違うにぎやかなひと時、ぐらいの感覚でしょう。
弟たちから気に添わないことも言われていると思いますが、
「なんかヤな感じ」ぐらいで忘れていると思います。



料理

買いこんである野菜をなるべく無駄にしないようにと思い、
料理をします。
インゲンの胡麻和えを作ろうと切っていると、
「硬いの嫌いだから、斜めに薄く」と指示が出ます。
母は胡麻和えを作らないらしく、胡麻とすり鉢、すりこぎはしまい込まれています。


大量にあるニンジンを千切りにしていると、
「大きすぎる」と手伝って、細く細く切ってくれます。
これは、軽くチンしてドレッシングで和えておきます。


小松菜はゴマ油でいためて、出汁で煮びたしにします。
母が使わない鷹の爪を入れて、辛い味にしておきましょう。


どれも簡単なものですが、母とあれこれ言いながら作る時間は楽しみです。
母は味見をすると
「美味しい~」と褒めてくれます。
薄味のものなら、ほぼ気に入ることはわかっています。


元々は料理好きで、上手だった母です。
料理教室に習いに行って、何でも手作りしていました。
人に教えていた時もあるのに、今はほとんど料理らしい料理はしていません。
速いだけが取り柄の私の料理を、今だから喜んでくれるんだな、と思います。






シートベルト

後部座席に乗った時に、母がシートベルトをすることはありませんでした。
「シートベルトして」と促せばしていましたが、
声をかけなければしませんでした。


最近、母は車に乗り込むと何も言わなくてもシートベルトをします。
多分、デイサービスの送り迎えの時に、「指導」されてできるようになったのだと
思います。
ただ、肩を抑えられるのが嫌なのか、腕を通してしまうのですが。
声をかければ、自分で直しています。


できなくなることが多い中で、できるようになったことを見つけると、
ほっとします。
母にとって気に入っている新しい体験は、
まだまだ脳を活性化させる機会になるのでは、と思ったりもします。