もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

棒高跳び

母は、テレビをつけていてもほとんど見ていません。
ドラマもバラエティも、内容についていけないのだと思います。
テレビ体操は、お気に入りで、必ず一緒に体操しています。


そんな母ですが、
昨日の走り棒高跳びは、いつになく熱心に観ていました。
「どのくらいの高さなの?」
「あの棒は重くないの?」
「いつからやってるの?」
と質問連発です。


「身長どのくらい?」
「すごく練習してるの?」
「疲れないの?」
と選手にも興味津々です。


うまく跳べて成功しても、バーを落として失敗しても
「わー」と歓声をあげていました。
オリンピックの魅力の一つを知ったような気がしました。
母と楽しいテレビ観戦の時間をありがとう、という気持ちです。


財布

デイサービスに行く日には、送り出しのヘルパーさんに来てもらっています。
デイサービスに行く日を認識して、
朝食を食べ、服薬して、持っていくものを準備して、
迎えの車を待たせずに出かけることは、
母一人ではできません。


デイサービスではお金を使うことはないので、
ヘルパーさんは母に数千円のお金だけを持っていくよう促すのですが、
いつも使っている財布から多い分のお金を出して、家に保管するという
やり方をしています。
デイサービスから帰宅するときは、ヘルパーさんがいないので、
その保管したお金を財布に戻すことが必要なのですが、
これがなかなかうまくいきません。
どこにしまったか忘れてしまうからです。


デイサービス用の財布を別に作って、
いつもの財布は置いていくことにすれば、うまくいくかも、と思い、
母の好きなブランドのナイロンのカラフルな財布を買ってみました。
本格的な財布というより、小さいポーチのようで、
少額のお金を持ち歩くには、良いのでは、と思ったのです。
母は大変気に入ってくれて、デイサービスに持って行ってくれるようになりました。


うまくいったかな、と思っていたのもつかの間、
ポーチには、口紅が入っていました。
母には、化粧ポーチに思えたのですね。
そして母いわく「最近口紅が見当たらないの」


私の勝手な思いつきは、何の役にもたたないことがよくわかりました。













友人

母は、地元に友達があまりいません。
私の知っている母の友人は一人だけです。
私が子供の頃から知っていて、私も年賀状のやりとりをしています。
10年前までは、母はその方と旅行に行ったり仲良くしていました。
母が祖母の介護に戻ってからは、
「介護の邪魔をしても…」と母を誘うことをためらわれていました。


昨年、祖母の入院と母が認知症と診断されたことを私がハガキで知らせると、
母を訪ねてくれました。
母は昔の懐かしい話をよく覚えているので、楽しむかと思ったのですが、
母があまり記憶していない話が多かったようです。


長年仲良くしていたことをよく知っている私からすると、
二人のお付き合いがなくなることを残念に思います。
しかし、母はあまり覚えていない昔の話に興味をもてないようで、
それはお友達も感じたようで、二人の行き来はそれきりになってしまいました。
認知症で失うのは記憶だけではありません…。