もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

らっきょうを漬ける

昨年初めてラッキョウを漬けました。
きっかけは、母の認知症です。
昨秋102歳でなくなった祖母は、90歳後半までしっかりしていて、
何でも自分でできた人でした。
母も料理好きで裁縫も大好き、何でも作るマメな人でしたが、
認知症にならなかった祖母とどこが違うのか、私なりに気になっていました。


昨春ふと思いついたのが梅干しのことです。
祖母は毎年梅干しを漬けていました。
母はそれをもらうことを楽しみにしていて、自分で漬けることはありませんでした。
それどころか、ある年私が気に入った受賞するような立派な梅干しを
母にお土産に持って行ったところ
「おばあちゃんの梅干しが一番だからいらない」と突き返されたことも
ありました。
(思えばその頃もう母は少々おかしかったかも…)


「母に梅干しを作ることを勧めよう」と思いつきましたが、
母一人で作ることはできそうにありません。
一緒に作ろうと思いましたが、情けないことに私は梅干しを作ったことがありませんでした。
そこで「梅干し・漬物・保存食」という本を購入したのです。
この本が秀逸で、母そっちのけでやる気が出て、
昨年は梅干し、梅酒、ラッキョウ、パンチェッタ等々作りました。
梅干しは、工程がとぶので、週一回の母宅訪問で、
母と一緒に作るのは無理でした…。


色々作った中で、一番気に入ったのはラッキョウでした。
今まで好きでもなかったラッキョウの美味しさに目覚め、
今年は昨年の倍でも3倍でも漬けたいと思っています。