母の印鑑
金融機関に手続きして、一番良かったと思えるのは、
私の印鑑が使えるようになったことです。
母の記憶力では、印鑑の管理が難しくなっていました。
失くしたと思いこみ、紛失届を出したり、
新しい印鑑を作ったり、しまい込んでどこにあるかわからなくなったり…。
母が一番大切にしている印鑑を私が預かるしかなかったことも
心苦しくて、仕方がありませんでした。
母のお気に入りの印鑑を返してあげたいのですが、
その印鑑がまた母の妄想につながるかもしれないとも思い、
迷ってます。