もやゆる介護

認知症の母の介護についてのあれこれです
もやもやした気持ちのゆるい介護、かな。

しっかりの呪縛

年のごく近い妹がいるので、
もの心ついたときから「しっかりしなさい」と言われていました。
自分の性格を一言でいえば「しっかりしている」だったと思います。
「しっかりしている」ことを母も学校の先生も褒めてくれました。


私の中で「しっかり」という価値観はかなり高めでした。
「しっかりしていないと」といつも考えていました。
ある時「しっかりしていないことはダメなことなの?」と、
カウンセラーに言われて、しっかりに縛られている自分に気付きました。
「しっかりという価値観が強すぎて、しっかりしていない他人、
さらにはしっかりできない時の自分を否定する傾向が強い」とも言われました。


まさにその通りだったので、目からうろこが落ちる思いでした。
その頃から「しっかり」の優先度合いを意識して下げてきました。


しかし。
母の介護をするようになって、
「しっかり」という価値観にまだまだ縛られていることを感じます。
「しっかり介護できていない」ことを気に病み、
「しっかりやっている」と周りの人に思われたいし、
「母がしっかりできない」ことに苛立ち…。


自覚して克服してきたと思ってましたが、
まだまだ根深く私を縛り付ける言葉です。